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new things * [memorandum+]

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a girl without father

新しいことを、はじめた *
それも実は、敢えて避けていたようなことを
急に3つも、意識的に・・・

信頼しているひとたちに、背中を押されて
みえない価値を、いつか、みつけるために

その向こうには、まだ、何があるかは解らない
だけど、いままでとは、スタンスを変えないと
明らかにできないことに、挑んでみる空間時

15年前、その向こうには、可愛い娘がいた
僕は、ガーベラにさえも手が出せなかったけれど
いまは、少し伸ばせるような、そんな気がする
霞初月の、終わりに



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morning * [memorandum+]

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the capitol hotel tokyu, tokyo

あさのこと *

早朝会議なので、珍しく通勤ラッシュの満員電車に
僕は席でうとうと、坂本龍一@ソウル、20時の音源
デザイン・コンペも終り、束の間の「思考整理机上日」

視線の片隅、2席程左前に立つ女性が、突然座り込む
30秒後、立ち上がったけれど、もう一度、ぺしゃん
それでも、声かける人もいなく、少し離れているけれど
席を立ち、肩をトントン 「大丈夫ですか? どうぞ *」

何度も、頭を下げて、席に座るまでの1.2mくらい
すぐ通してあげてもいいのに・・・みんな、疲れている

寝た振りしている隣の人も、道を空けられない吊革人も
病上がりの41歳も、彼女も・・・みんな、疲れている

それでも、僕はまだ元気な方で、革製ニーハイブーツで
しゃがむのが、どれ程苦しいか、想像できる余裕もある

ほんの少しでも、溶かすことができたらいいのに
耳では「undercooled」が、ちょうど流れている

undercooled、届けばいいのに
ささやかなココロ、初空月 *



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cold * [memorandum+]

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shimogamo-jinja, kyoto

そこには、音楽さえも、流れていなかった
魔女の呪いから、解かれるための儀式だから
僕は死んだように眠り続けるより、他なかった

金魚の水とフィルターを交換して、掃除をしたら
早めの昼御飯を、少し口に流し込んだくらいで
あとは、殆どベッドに縛り付けられたまま
何度も、寒気と汗をかいて、悪夢で起こされたが
それでも、溜まっていた疲れを、呪いを
溶くには、解き放つには、これしかなかった

インターネットも、設計図もないし、もちろん
アルコールも、ロックも、セックスもない世界

かくして僕は、その儀式を無事乗り越え、復活した
それからは、何というのか、身体接合部のオイルが
こっそり、知らない間に、新品に交感されたように
動きはスムーズで、且つ「楽」だった

沢山の悪夢は、殆どは忘れたけれど、いくつか
「依存症」についての、強迫的な記憶は残っていて
流石に、今日は飲まないのだろうな、と思った

ひとつずつ、ひとつずつ、何とかなる *

朝、扉を開ければ、道路は、真白だった
大きく息を吸い込んで、ユキまで吸い込んだ
そして、カンペールが、踏みつける音は
音楽よりも、息づいているように感じた



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live * [memorandum+]

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my house, kyoto (different from some facts)

skmt@seoul、坂本龍一 ライブ中継
「いま、リハーサル、やっているよ!」

結局、朝の「ピアノ調律」からみていたので
昼過ぎの、リハーサル風景には、興奮し過ぎて
ピアノ狂のsさんにメール、RE: 「鳥肌!」

もしかして、と・・・音楽狂のoさんや、k夫妻に
画面は小さいけれど、音は、なんとかなるから
コンセプト通り、一緒に鑑賞しない? と誘って
「パブリック(フレンズ)ヴューイング?」が
うちでも急遽、行われることになる(+掃除も)

「インターネットライブ中継、世界同時無料配信」

コンサート会場に、足を運んでいた僕としては
最初は、この単語に、どうも心が動かなかった
でも、坂本龍一氏のロングインタビューを幾つか
みているうちに、これは絶対にみなくっちゃって
USTを開いて、前日から、盛り上がってしまう

ワインと、「プチメック」のパンに、パエリア×2 *
流れる、大音響のピアノ音、そして友人たち
「thousand knives」から、「happy end」 ・・・

16万人以上が、アクセスしていたというUST
自伝著書のタイトル通り、「音楽は、自由にする」

ひとときの休日に、小さくても大きな刺激と感動
坂本龍一 playing the piano @ seoul
ありがとう、音楽 *

コンセプト、詳細はこちら:skmts project
http://skmtsocial.com/guide/

+

/ 05
http://waterdesign.blog.so-net.ne.jp/2005-12-16
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bath book * [memorandum+]

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catfish, shiga

アルコールといえば、冷蔵庫にビールだけだった
まるで、誰かにとってのハチミツのように

まぁ、いいや、と350ml缶とコップを片手に、
釜揚しらすの、小さなパックを見つけたので
友人が作った陶器に移し、七味唐辛子を軽くふって
一緒に持って入る、パートナーに決めた

久し振りに、時間も誰にも、気を遣わなくていい
ひとり風呂、至福のくつろぎ時間

タオルを2つ用意して、蓋を畳んでテーブルを作り
コップとビールとおつまみと、水のペットボトル
そして、お気に入りの本を一冊用意して、長風呂

そう、2011年「初読」、1番最初に読んだ本
やはり、最後は涙が溢れる、もうバイブル的なあれ
多分、カミュ「異邦人」の次に、多く読んだくらい

タオイズムな主人公のようには、僕はなれないし
それに、誰にでも愛される、可愛いキャラクター
E.H.シェパード氏の挿絵は、最高に素敵で憧れ *

さておき、ビールを飲みながら、読んでいたら
ちょっと、罰が当たるかもしれない、この本
ただの児童書と思っているなら、大間違い
みんな、あのディズニーのイメージしかないから
読んでいないひとも意外に多いし、このよさを
解ってくれる友人は、多くはないのだけれど
奥深くて禅問答? でも好きなものは、しょうがない
しかし、あの最後の話には、いつも涙が溢れる

「僕、もうなんにもしないでなんか
 いられなくなっちゃったんだ」

汗か涙か、あっという間に、ビールはなくなり
水を飲んで、ゆっくりと、幸せな気分に浸りながら

初読は、大好きな「プー横丁にたった家」 A.A.ミルン
(「クマのプーさん」の続編・1928年)
いまでも、憧れはするけれど、あのお腹には
似たくないなぁ・・・ね、プーくま *

「いやんなる!」



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2011 * [memorandum+]

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Felice anno nuovo !
2011 *

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reflection * [memorandum+]

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factory, osaka

うちの担当になって、約1年半
ホテルに始まり、バーと住宅、オフィスも2件と
レストランも2件目の途中まで、お付き合い頂いた
施工請負業者のgさんが、辞められるということで
年末の忙しいときに、何とかお時間をとってもらい
スタッフと、馳走しようと思って、お誘いを

多分、彼女の1年半は、殆ど、僕のプロジェクトを
担当してくれていたから、もし仕事がキツかったのが
理由で、辞めるのだったら、全くもって、僕のせい?
だとしたら、それは、かなり、ショック
gさんとした仕事で、大きな賞も2つもらえているし
スペインに行けたのも、彼女との仕事の成果だけれど
僕のやり方は、少し変だし、問題なのかなぁ、とか

細くて小柄なのに、**道3段、お酒ももちろんOK
若いのに物怖じしない性格が、カッコいい子なのに
残念というか、僕のせいなら、本当に申し訳ない

「***職人に、なりたいんです」

某エリート国立大学を卒業後、この世界にきて
***職人とは、人生も、なかなか、いろいろ *

「もっと、+kさんとは、お仕事したかったです」
と、嘘でも?言ってもらえて、ほんの少し、ほっ
でも、やっぱり、仕事がきつかったのかなぁ
とか、なんとなく、想像してみる・・・

バランスをいちばんに、プロジェクトに関った
全てのひとの、総合的成功を、最近は、いつも、
考えているつもりだったけれど・・・難しいなぁ

自分で設計したバールで、ゆっくりワインを飲む
苦いのは、タンニンのせいだけではない

今日で、仕事納め
この一年間の仕事を反省しながら、振り返ると
彼女の面影が、断片的に現れては消える
そのいくつかのプロジェクトが、彼女にとって
素敵な想い出になっていくことを願いながら
gさんの未来に、乾杯



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christmas cake * [memorandum+]

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sand cake, shiga

「クリスマスケーキが、食べられないの・・・」
と、彼女はいった

自称「私の身体の80%はチョコレートでできている」
というくらい、甘いものが大好きな、sさんの台詞とは
到底、思えなかったので、一瞬耳を疑ったけれど
その理由を聞いて、言葉に詰まった

「中学生の時、お父さんが、病気で入院しちゃって
辛いのを我慢しているから、私も大好きな甘いものを
食べることを、我慢していたの、ずっと・・・」

「ところが、クリスマスに、ケーキを・・・
クリスマスケーキなら、少しくらい、良いかなぁって
食べたら・・・その、数時間後に・・・亡くなったの」

「・・・私がケーキを食べなかったら、お父さんは
逝かなかったはずなのに・・・私のせいなの・・・」

運命って、なんて、いたずらで、残酷なんだろう
僕には、かけてあげるべき言葉が、思いつかなかった

「多分、お父さんは、解っていたんだと思う、全部ね
それで、一生懸命、頑張って我慢しているsちゃんに
”もう、我慢しなくていいよ、ありがとう“って
伝えてくれたんじゃないかな・・・きっと」

これが、僕には、精一杯だった

もうすぐ、クリスマス
彼女が、チョコレートいっぱいのクリスマスケーキを
思いっきりかぶりつける日が、いつか来ることを
心から祈って・・・メリー・クリスマス *



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year-end party * [memorandum+]

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sake, kyoto

我らが、茶道・華道の社中全員集合で、忘年会 *
最近は御稽古になかなか、行けてないからせめて
忘年会だけでも・・ん「だけは?」まぁ、いいや

先生は75歳にして、お酒が大好きだから楽しみ
木屋町高瀬川沿いの個室を取ってくれたみたいで
気兼ねなく鴨鍋を・・・と、行きたかったけれど
急務があって、2時間以上は遅れるので、がっかり

18時から始まっているから、20時を越えれば
鍋はもちろん、会自体も終わっているかもしれない
なんせ、相手は75だから・・・なんて、甘い甘い
全然盛り上がり最中、テーブルにはワインが数本 *
流石、我らが先生+社中、尊敬の的、強き女性たち

憧れの美しき***さんも、久し振りに来られてて
http://waterdesign.blog.so-net.ne.jp/2009-11-02
うれしくて・・・「ウサギ」の話で盛り上がる
「元気ですよ、3人で楽しく暮らしております」

先生をお送りして、結局ほぼ全員が、二次会へ
ガールズトークは、いくつになっても、キラキラと
ひと周り違う「アラサー」が殆どの、社中の御嬢様達
恋の話で盛り上がり、結局3時まで、若いなぁ
流石にお喋りの僕も、聞いているほうが楽しくて
女の子って、ほんと可愛い・・と、オジサンモード
バーからでた時の、冷気が、心地よく頬を刺す

降り積もる 時を肩受け 春待月 *

いよいよ、師走も大詰め
御点前も忘れてしまわぬよう、駆け抜けなくっちゃ


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gundam * [memorandum+]

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leg, shizuoka

いまさら出逢っても、どうだろう?
そりゃ僕も好きだったし、憧れていた**年前
でも、もう、いい年した「大人」だし
あの白い足に触ってみたいと、少しは思うけれど
わざわざ、会いに行く程でもないから・・・

ところが、縁あって、偶然
富士山の見える、華麗なるホテルに泊まった後
駅周辺で、半日時間が空いていたので
朝からビール片手に、やはり会いに行くことに

駅の裏側までは、車で連れて行ってもらって
・・・遠くから見えただけで
なんだろう、胸がどきどきしているのを感じた
僕は、まだ、好きなの、だろうか?

いやいや、再会は、あっさりしたもので
特に感激した訳ではなかったけれど、充分だった
いまは「2010年」で、僕は、41歳で
そう、「ガンダム」は、原寸で立っていた

「+k、行きますっ!」と、例の声が
もれなく、僕も胸の奥から聞こえそうで、くすり

可愛いお尻に、さようなら
年積月、静岡にて

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